社内清掃の取り組み

私たちは、自分たちが
働く会社の環境整備を
とても大切に思っています。

働く場の環境整備の一環として、全社員で毎朝30分間、自分たちが働く場所をきれいにする活動を行っています。私たちが働く場は、研磨材や、切削油などを使用して加工を行いますので掃除は簡単なことではありませんが、それぞれ自分の持ち場を中心にひたすら30分間徹底的にきれいにします。これまで、毎朝1日も欠かさず全社員で行ってきました。


ひたすらに30分間取り組むことがもたらした進化


「仕事をする場所をきれいにする」。どの会社でも当たり前のことかも知れません。でも私たちセラテックジャパンの掃除は徹底度合いが違います。社員全員が毎朝30分間ただひたすらに、愚直に掃除をします。ひとりが担当するエリアは、ただ漫然とやっていたら30分間では終えることのできない範囲です。だからこそ30分間で自分の担当したエリアを美しくするためには工夫と改善が必要なのです。「効率の良い掃除の順番は?」「どんな道具を使えばもっときれいになるのか?」「汚れが広がらない工夫はできないか?」など毎日の掃除の中でいろんな工夫をしています。いつしか30分かかっていたエリアが、工夫と改善により、15分でピカピカにできる様になります。

私たちは愚直にこの活動に取り組むことでいろんな進化がありました。小さな社内の汚れや乱れに気づく様になり、すぐ直すことが普段の中でも当たり前になってきたのです。そしてそれが自分たちの「ものづくり」の中でも活きていることも実感するようになりました。それは加工工程における「ちょっとした変化点」や「普段と違う違和感」に気付けるようになってきた事です。そして更に、毎日の工夫の繰り返しが育んだ心は、加工におけるムダを発見し、工程の改善や工具や治具の工夫にもつながっています。毎日の活動が気づきと改善の連続になり、どんどん自分たちの仕事が改善され、「よりよい方法で」「より短時間で」「より高い品質で」「よりコストダウンできる」につながっています。
30分間の取り組みが今まで見えなかったところに気付ける心、問題解決をもたらす発想力をもたらしてくれたのです。

とことん清掃・整備された現場が最強の営業マン

私たちの会社にはお客様が訪れる機会もたくさんあります。訪れていただいたお客様に「社員全員で30分の環境整備」をやっていることを話すと一様に驚かれます。そして現場を見て「すごいなあ、すごいなあ」と感心され、そして納得をされます。私たち加工会社にとって、ものづくりの現場の環境整備は営業活動そのものだともいえます。来社いただいたお客様が、きれいな現場、工場を見て、「この会社いい仕事してくれそうだな」と思ってもらうこと。それこそが最も効果的な営業活動だと私たちは考えます。営業マンが「当社はいい仕事しますよ」「品質管理もしっかりやりますよ」と言うより、何倍もお客様に伝わる活動なのです。つまり、現場をきれいにしている全員が当社最強の営業マンなのです。美しい工場が信頼を生み、自分たちが働く職場を見たお客様をとりこにする。そんな想いをもって全員が頑張っています。だからこそ当社の社員は「自分の仕事ぶりを見てもらったから繋がった仕事」として、ご発注いただいた仕事にも自分事として全力で取り組みます。それは「会社から与えられた仕事」ではなく、「自分自身の頑張りで生み出した仕事」だと思えるからです。


全員で環境整備を真摯にやればやるほど、全ては良い方向に転がっていくことを私たちは学びました。これをしっかりやると基本ができ、いい仕事につながる。いいお客様との信頼関係を得ることができ、もっといい会社になっていく。私たちは一人ひとりがこの環境整備を通じてこれまで以上に「自分の会社」に誇りをもてるようになりました。これからも大切な活動として、全社一丸となって取り組んでまいります。