窒化アルミニウムは、ウルツ鉱型構造をとる、化学式AlNで表される非酸化物です。熱伝導率はアルミナセラミックスの約8倍になります。
窒化物のうちでは最も酸化に対して安定しており、Al用の溶融るつぼとして利用されています。また、高い熱伝導率と絶縁性を利用した、パワー半導体放熱基板として期待されている素材です。
窒化アルミニウムは優れた機能性セラミックス材料として益々需要が高まっています。

素材の加工特性
窒化アルミニウムは加工の際に出る削りクズ(スラッジ)と水が加水分解反応を起こし、大量のアンモニアガスが発生してしまいます。
一般的な遊離砥粒加工の場合、研磨材に水を加えたスラリーを使用するケースが多い為この反応が起きてしまいます。ガスの発生に加え、更に熱の発生によりスラリーの水分は無くなり、研磨材が加工機内に固着してしまいます。その為、設備の劣化が激しく、生産能力の安定と低コスト化が困難な材料です。
セラテックジャパンの加工
独自スラリー開発により生産性向上、低コスト化を実現
セラテックジャパンでは窒化アルミニウム専用の独自スラリー開発に成功し、アンモニアガスの発生と設備の劣化を改善する事が出来ました。それにより量産加工体制を構築する事が出来、大幅なコスト改善と生産能力の確保を実現しました。
切断、研磨(ラッピング、ポリッシング)加工のほか、マシニング装置による異形加工も可能でトータルコストを削減します。
